〜序章〜 隔靴掻痒 09/21/2008 16:30:45 朝食のスティックパンで耳そうじ しそうになっていた、気がついた 髪結いが「痒いところはどこ?」だってw うつ伏せになった背中が笑う 自分のは見えない、他人の見たくない、あのねムーミン、こっち向いてよ その頃、題詠Blog2008のお題に従って短歌を詠み始めていた私は、なおも参加を迷っていました。 2008年9月23日(祝)、山登りを終えてベンチで水分補給をしていた私の携帯に、ブログコメントの着信メールがありました。 もはや迷いは無くなりました。 COMMENT: ほきいぬ 09/23/2008 13:14:41 こんにちは。 意味は分からないけど、なんだか良いです。 DILIさんは、こういう短歌がすごく得意そう。 ホント、なんかすごく隔靴掻痒な感じですw DILI 09/23/2008 13:28:21 ほきいぬさん 誉めたらあかん(笑) 私は極端な調子乗りなのでw 如何に調子乗りなのかは、今宵、23時に明らかになります。 それでは(^o^) 題詠blog2008に参加します(陸王) 09/23/2008 23:00:02 地球のみんな、元気かな? なに? 元気が無い? 仕方が無い、私が3分間で笑いをとって見せることとしよう。 と、その前に、自己紹介だ! 私の名前は、陸王(りくお)。 遥か遠い星に住み、良い子の「助けて〜!」の叫びを聞きつけてこの星に飛んでくるという、 いわゆる、「地球の平和を守る」という仕事をしている。 しかしながら好事魔多しとはよく言ったもので、私の鍛え上げた肉体はこの地球上では3分間しか持たない。 それが、テレビに放映される場合は、スローモーションや静止画像や、使い回しやモザイクやらで、15分間ぐらいの枠を使って頂いている。 地球人は親切だ。 でも、局からはギャラは貰えない。 私は、地球の子どもたちの笑顔を見ることができれば充分なのだ。 しかしながら、子どもたちが笑う頃には、残念ながら私は帰路についている。 正義のヒーローは、ちょっと辛い面もあるのだ。 ここで、私の名前の由来を説明しておこう。 今から十数年前、私と妻との間に男の子が誕生した。 妻も正義のヒロインをしている。 妻のおなかが目立ってきたとき、テレビ映りが悪いということで、早から産休に入った。 その時、私は2人分の仕事をこなさなければならなかった。 生まれてくる子どものためなので仕方がないが、妻の方は地球上における3分縛りが無いので、代わりたかったぐらいだ。 そう、そんな時に限ってあのバルタン野郎が私を苛めるものだから、身重の妻に助けてもらったことがあった。 おかげで、妻には頭が上がらない。 え、と、何の話をしていたのかすっかり忘れてしまった。 そうそう、陸王というかっこいい名前の由来だったな。 男の子だったら「陸王」にしようと、妻と決めていた。 ところが、私の父であるところの「ウルトラの父」が角を生やして猛反対した。 私は強いものには弱いので、ウルトラの父の意見を聞かざるを得なかった。 その結果、いたってゴージャスな名前に落ち着いて、陸王はボツになった。 ということだ。 今日、この記事を書いているのには、けっこう深い訳がある。 「脇毛」ではなく、「訳」があるのだ。 地球では、題詠blog2008というイベントが開催されている。 お題に従って短歌を詠み、その攻撃力を競うというものだ。 専用のブログを立ち上げても良いのだが、めんどくさいので本宅のブログに書くこととする。 しかしながら、私に残された期間はあまりにも少ない。 10月31日で締切りになるのだ。 どうも、スペシウム光線といっしょで、切羽詰まるまで行動に移せないのが私の悪い癖だ。 おっと、油断をしていたら、もう3分を超過してしまっているではないか!! カラータイマーがマナーモードになってるし。 3分間で笑いをとることができなかった、か。 仕方が無い、また来週お会いしよう。 シュワッチ 9/24の日記(DILI) 09/24/2008 22:13:06 ほんとは今週は仕事が忙しいのですが、セルフハンディキャッピングしてます。 先日、本屋へ行って恋愛小説などを購入しようとしていろいろと物色していたのですが、レジに並ぶ私が手にしていたのは、ファンタジー・ホラーと呼ばれるジャンルの小説でした。 私は、ホラーとかオカルトとかが苦手で、これまでに映画やテレビでそのようなものは観たことも無かったのですが、何故かw 小説の骨格は、移植した左目が元の持ち主の見た映像を映すというものです。 まだ、読み始めたところで、私のなかで変化が起きたのです。 なんと、陸王が現れました。 何を思ってか、短歌を詠むというw 短歌を詠むのは、日常や非日常、自然、恋、これらに感じたことを三十一文字に集約する作業であると言えます。 短歌というものは、自分の心情をあらわすのに最も適切で最低限必要なことばを選び、そこに解釈が変わらない程度にユーモアやサプライズなどの効果を入れたり、読み手のイマジネーションを膨らませるもののような気がしています。 そこには、読む側が重要のものとなるのではと思ったのです。 短歌をかじり始めて1年余り、未だなまくら修行中です。 一番の欠点は、これは致命的なものですが、ことばをうまく選ぶことが出来ないようです。 右脳人間ですのでw いろんな人の短歌を読むのですが、その多くが私の胸に響くものです。 そのような歌を詠んでみたい、粗製乱造でも良いのでたくさんの歌を詠み、もう少しこの世界を勉強してみたいと思いました。 題詠blog2008に参加するにあたって、いくつかの課題を設定しました。 ・一首当たりのテーマは一つとし、誰が読んでも解釈が変わらないような単純明快なものとする。 ・極力変わった発想をし、そこに読者が想像力を発揮させることを期待する。 ・基本はお笑いとし、宇宙人の悲哀を滲ませることを目指す。 100首詠んで、まともなものは一つも無いと思います。 でも、自分の考えを相手に誤解を与えること無く伝える文を書けるようになりたいと思っているのです。 全てが直球勝負、変化球はありません。 すべてがボール球、ストライクゾーンには入れません。 ファーボールが幾つになることでしょうw 2008をこの調子で過ごしたら、2009にはもう少しまともなものが詠めるでしょうか? なんか、鬼が笑っていますw このような不届き者ですが、ご指導、ご鞭撻よろしくお願いします。 〜第一章 自己紹介〜 001:おはよう(陸王) 参加者の多くがゴールを決めたころ ガンバレりくおはよう出動! 002:次(陸王) 次の子は 「りくお」にしようと決めたのに 星一徹の破壊攻撃 003:理由(陸王) 地球上3分しか持たない理由 ラーメン煮えたもご存知ないな 004:塩(陸王) 塩分が足りないから熱中症になるんだ虚弱な正義の味方 005:放(陸王) 瓦礫の山・怪獣の死骸 放置して 飛んで帰ろう 月9を見よう 006:ドラマ(陸王) メロドラマ 最初の3分見過ごして 最後の5分これ誰やねん 007:壁(陸王) この壁が2人の間の邪魔をする 壊せばなぜか やつれた鶴が 008:守(陸王) 太陽系第三惑星の平和を守る仕事の給料安い 009:会話(陸王) 隣人の電話のひそひそ会話さえ 聞こえてしまう罪な能力 010:蝶(陸王) 蝶ネクタイ締めたヒーローどこにいる!? ケンタッキーの前で説教 題詠blog ここまでの感想その1(DILI) 09/26/2008 08:30:00 単純明快なものを詠むって聞いていたので解説は書かないつもりでしたが、これはあまりにも酷い>< そりゃ、お題を詠みこむのがどれだけ大変なのか解らないでもないけど、そのまんまのばっかりじゃないですか。 感想を書こうにも、交通安全週間の標語の方がもう少しマシなような気がします。 ちょっとは恋の歌でも詠んだらどうでしょうか? 皆さんはどう思いますか? 〜第二章 恋のうた〜 011:除(陸王) ヒーローに苦手なものがあるのです 加減乗除 恋のかけひき 012:ダイヤ(陸王) 地球では君へのダイヤが見つからない ケムール人に頼んでみよう 013:優(陸王) 「優」の字を女の子なら付けたいね 読みが同じで混乱するね 014:泉(陸王) 青い城 森と泉に囲まれて 満天に点く電気を消して 015:アジア(陸王) アジアにはオリエンタルな風が吹く 聴いてはいない恋の囁き 016:%(陸王) (%) 私の顔に似てるって? 君だって(夾) もはや重症 017:頭(陸王) 弟は頭の上に武器がある 私は胸で光るロザリオ 018:集(陸王) ラフレシア集めて作る首飾り 君に贈って虫除けにする 019:豆腐(陸王) キッチンは加工工場焼き豆腐 アセチレンガスの純度が高い 020:鳩(陸王) お土産は鳩サブレーを頼まれて 地球サイズで暖簾をくぐる 題詠blog ここまでの感想その2(DILI) 09/29/2008 08:30:00 お、恋のうたのようなものが(笑) さすがに単純明快を目指すだけあって、なんとなく甘酸っぱさが伝わってくるような気がしますがw でも、まだまだですね。 季節感や日々感じたこと、それを三十一文字に込めればいかがなものでしょう? 皆さんはどう思いますか? 〜第三章 日々雑感〜 021:サッカー(陸王) 願い込め付けられた名は 伯剌西爾の闘莉王というサッカー選手 022:低(陸王) 初登場 低温吹雪の怪獣も 街のみんなが名前知ってる 023:用紙(陸王) 問題と答案用紙配られて名前を書いて3分経過 024:岸(陸王) 湾岸署青島刑事のキメポーズ あれはセブンの真似だと思う 025:あられ(陸王) とんっ!さんっ!しっ!きったぞーきたぞ あられちゃん♪ 歌ってないで、洗たくものを 026:基(陸王) 非公開特捜隊の基地の中 子どもを招き減給処分 027:消毒(陸王) 擦り傷を作っただけで持ってきた消毒液がドーム二杯分 028:供(陸王) きびだんご欲しさにキジがお供して 見ると背中にネギをしょってる 029:杖(陸王) 名もしらぬ星に育てたバオバブで杖を作ろう転ばぬ先の 030:湯気(陸王) 湯気のなかイノシシ怪獣 手拭いを頭に乗せてぼたん鍋になる 題詠blog ここまでの感想その3(DILI) 10/01/2008 06:00:00 やはり、見たところ言葉の選び方が甘々ですねw ちょっと焦点がボケて、作者の薄っぺらいところが出てしまっているような気が。 短歌は読む人のイメージを膨らませるもので、そうですね・・・ 次のテーマ、少年少女の頃の青くて少し哀しい恋の歌、こいつをいくつか詠んでみればどうでしょうねぇ。 ちょっと、ウルトラマン抜きの方が良いでしょうか? 皆さんはどう思いますか? 〜第四章 少年の頃〜 031:忍(陸王) 団長の返事はいつも「押忍」だけで わたしのことをどうするか訊く 032:ルージュ(陸王) トロピカルージュースの味は知ってても TPOを知るには子ども 033:すいか(陸王) すいか切るときのザクッという音に心が少し熱痒くなる 034:岡(陸王) 十代で先ず憧れた岡さんは深夜ラジオの中に居ました 035:過去(陸王) 体育館裏にて好きな人いるのって聞いたことが唯一の過去 036:船(陸王) 結局は男同士で過ごしてた修学旅行の帰りの船(フェリー) 037:V(陸王) LOとEの間のVの字を答案に描く十六の夏 038:有(陸王) 「有」の字のある駄菓子屋でアイス買い一緒に歩いて帰るシナリオ 039:王子(陸王) 恥らいに声もかけられないけれどあなたの眼には王子に映れ 040:粘(陸王) 給食の先の割れてるスプーンが立ち話する粘土の街で 題詠blog ここまでの感想その4(DILI) 10/04/2008 11:31:30 も、もういい・・・ さすがに十首続けられるとちと恥かしい。 でも、読んでてちょっと淡い記憶が蘇ったりしてww ここらで正義の味方、廃業しますか? なに? それは出来ないって? さて、次のテーマは、花鳥風月。 いろんな星の風景、動植物などを見て感じたことを詠めば、なんとなく短歌になるような気もするのですが。 皆さんはどう思いますか? 〜第五章 花鳥風月〜 041:存在(陸王) 夕映えのエアーズロック見上げては吾の存在小さきものに 042:鱗(陸王) 鱗無き複眼の目で十五夜の空一面にうさぎの癒し 043:宝くじ(陸王) 夢のあと雫の虹を集めては宝くじ号風を切り行く 044:鈴(陸王) 秋のうたメモを開いて撰ぶれば 鈴虫のなか蝉の混ざりて 045:楽譜(陸王) 心の眼・心の扉 開いても それでは詠めぬ「楽譜」のお題 046:設(陸王) ウルトラの星は人工太陽が輝いているという設定 047:ひまわり(陸王) ひまわりの花宇宙から眺めるとインクジェットの黄色のひとつ 048:凧(陸王) 糸切れし凧は放れた風船のやうには行けぬあなたの許に 049:礼(陸王) 青い星 守ったお礼のドングリが 四十年でクヌギの森に 050:確率(陸王) マイナスの確率プラスにするために問題をすり替えるしかない 題詠blog ここまでの感想その5(DILI) 10/08/2008 08:30:00 ダメじゃんww。 特に050、一体何ざんしょ? そりゃ、多くのお題が自然を詠むには適切でないことぐらい解るのですが。でも、 なんか、面白みが無いですね。 ありきたりだし。 もうちょっと短歌の雰囲気を出すにはどうすれば良いのでしょう? そうだ、ここらで少し手法を学ぶこととしましょう。 短歌のテクニックのひとつとして、枕詞というものがあったような。 そいつを使ってみればなんとなくだけど、雰囲気だけでも出るかも知れませんね。 皆さんはどう思いますか? 参考:日本文化総覧サイト http://www2u.biglobe.ne.jp/~gln/88/8801/880101frame.htm 〜第六章 枕ことば〜 051:熊(陸王) しなざかる越の国から仕送りの熊の胆(くまのい)小分けして携行す 052:考(陸王) 七人と契約をして闇の夜の行く先知らず考えもなく 053:キヨスク(陸王) 神風の伊勢の名物キヨスクに戻りし桃の花の咲くころ 054:笛(陸王) 花細し葦笛の音の幻に振り返れども風のみぞ吹く 055:乾燥(陸王) 荒妙の藤の袴の葉も茎も乾燥せねば匂ひたつまじ 056:悩(陸王) 逢坂の関に向ゐて玉の緒の思ひ乱るる悩みすら消ゆ 057:パジャマ(陸王) こもまくら旅寝に欠かせないものはクマのまくらとアヒルのパジャマ 058:帽(陸王) 茜さす紫色に帽子花儚いいろにぬれて散り行く 059:ごはん(陸王) 時つ風吹いて音色はなかぱっぱ 宇受売(うづめ)が踊り もうすぐごはん 060:郎(陸王) 郎の字で歌を詠みたいことを知るうつせみのひとふたたびあはず 題詠blog ここまでの感想その6(DILI) 10/11/2008 08:30:00 ww バランス、悪いですw。 やはり、二つのことを一度に出来ない人ですねぇ。 さて、次の短歌の手法は、返歌です。 歌を贈られたりしたことに対して、自分の気持ちを込めて返す歌のことです。 でも、元の歌を選ばなければならないし、下手な返し歌で失礼だし。 返歌の練習として、題詠Blogの当該のお題に対する参加者の歌を読み、心のままに返すこととしましょう。 これだけでは、定量的な効果の判定が難しいので、1首当たり1時間以上かけてじっくり詠んでみてください。 〜第七章 かへし歌〜 061:@(陸王) @ JIS213コードデハ,1-1-87,実家ノ番地. 062:浅(陸王) 童らが笑ったやうにさやさやと小笹の揺れて山に浅風 063:スリッパ(陸王) リビングのスリッパを手にチャンネルを変えるふりしてみまわせば秋 064:可憐(陸王) 雪中花(すいせん)の可憐な姿見てしがなましろき風のいたくな吹きそ 見てしがな:見ていたいものだ いたくな吹きそ:ひどく吹かないでほしい 065:眩(陸王) 対向のライトや夜のてふてふの眩しく惑ひてaging(老いにける)かな 066:ひとりごと(陸王) ひとりごときかれたがため関係がたいへんなことになつてしまつた 067:葱(陸王) 玉葱の切りて涙は流れどもこころの痛みわりなきものと わりなきもの:分からないもの 068:踊(陸王) 踊る心そのステップの面妖をさとられまいと饒舌になる 069:呼吸(陸王) っ結末は喋りたいけど呼吸(いき)潜め 推理小説作家の苦悩 070:籍(陸王) この星で二人が巡り逢えたから国籍のことなど問はずとも 題詠blog ここまでの感想その7(DILI) 10/14/2008 05:39:19 十首で12時間掛かりましたか。 スランプ時の三文作家みたいなww。 疲れましたね。 昼間は仕事してるのに・・・ 短歌では、韻を踏むことが良くあります。 ダジャレのようなものでしょうか(違っ)。 オノマトペって、何語なんですか? ところで、次の十首は早詠みです。 制限時間、60分! 〜第八章 はや詠み〜 071:メール(陸王) スパムでもあのひとからのメールでも携帯バイブ音は割れ鐘 072:緑(陸王) ああなんてプリティーなんだ通学路あの娘の背の緑のランドセル 073:寄(陸王) 早いめに行く方が良い寄宿舎に寄宿する許可免許許可局 074:銀行(陸王) 世の流れさだめなき太陽神戸三井住友さくら銀行 075:量(陸王) 人の眼は当てにはならず観念の量子で見える箱内の猫 076:ジャンプ(陸王) 石橋を叩き潰して助走してホップ・ステップ・ジャンプで堕ちる 077:横(陸王) 夏野菜畑の道のローソンに入り口の横ジベタリアンが! 078:合図(陸王) ワン切りは「電話欲しい」の合図だと言っているかのような「非通知」 079:児(陸王) 鹿児島県薩摩半島大山に最南端の駅ぞありける 080:Lサイズ(陸王) Lサイズ 「L」にLoveの字かさねればあまり大きくないことを知る 題詠blog 80首記念座談会(陸王/DILI) 10/16/2008 06:43:40 〔司会〕みなさん、こんにちは。本日は、題詠blogで80首詠み終えたことを記念して、原寸大(身長40m)の陸王さんとDILIさんによる座談会を開きたいと思います。それではお二方、ど〜ぞ。 〔DILI〕こんにちは陸王さん、ようやくここまで来ることができて、おめでとうございます。 〔陸王〕うん、なんか正義の味方やってる以上に肩が凝ったよ。 〔DILI〕それだけ肩がデカけりゃ、凝りも酷いんでしょうね。それにしても、座談会なのに上を向いてばっかりで、首が疲れるよ。 〔陸王〕申し訳ない。いつも腰が低いと言われているのだが。 −(中略)− 〔DILI〕ところで、81〜90のテーマのことだけど、今度は「禁断の恋」について詠んでみてはどう? 〔陸王〕それは、ちょっとまずい。なにしろ、投稿先のgooブログはある種の用語を含むTBは受け付けてもらえないんだ。 〔DILI〕なんと、地球の事情にお詳しい・・・ 〔陸王〕そりゃそうだ。ダテに2万年間生きてはいない。 〔DILI〕2万才?! 閣下よりも8万才も若いんだw 〔陸王〕それに、私は独身なので、禁断の恋については良く解らない。 〔DILI〕え゙? 2万年間結婚せずに? 〔陸王〕そう。家系なのか、兄弟は皆婚期を逃している。 〔DILI〕うわぁ〜w、あんなにお盛んな星なのにww 〔陸王〕兄弟とは言っても、ウルトラの父とウルトラの母との実の子はタロウだけなんだw 〔DILI〕兄弟は、年々増えているね。 〔陸王〕もう、何が何だか。長兄のゾフィー、初代マンの私、セブン、帰ってきた、A(エース)、タロウ、レオ、アストラ、80、メビウス、そして父と母との12人家族なのだが、ティガとかダイナ、ガイア、コスモス、マックスやヒカリ、どうも他にも居るらしい・・・ 〔DILI〕それじゃ、次のテーマは一族の名前(読み)を入れて十首、行ってみよw 〔陸王〕そんなぁ>< 〜第九章 我が一族〜 081:嵐(陸王) 「嵐」と云ふ名の子がいたと思ひしが 父よそいつは仮面ライダー 082:研(陸王) ひさかたの光のおもさ研究し隠す成果は白日の下 083:名古屋(陸王) 時間旅行 名古屋へ帰ってきたけれど 愛・地球博会場は何処? 084:球(陸王) 夕暮れの空き地に球を追う子らの駆け行く先にコスモスの群れ 085:うがい(陸王) お話はうらしまたろうがいいなんて 何回箱を開けたことやら 086:恵(陸王) 行き詰まり Wikiでガイアを調べれば やっぱり恵さんが出ていた 087:天使(陸王) 母眠る部屋に天使の降り立ちて生まれし命雪子と名付け 088:錯(陸王) 過去と未来錯綜する鏡の中に80年後の草刈正雄 089:減(陸王) メルキドの武器屋で買った歩く度体力の減るメビウスの盾 090:メダル(陸王) 観光のメダルの図柄 ゴモラから城を守ったウルトラマンや 題詠blog ここまでの解説(陸王) 10/18/2008 01:02:23 ここまで90首、ヘタな短歌を晒してきた。 良い子のみんなは、読んでいてさぞかし恥ずかしかったことと思う。 最初は、来年の題詠2009にエントリーしようと考えて、練習のつもりで題詠2008を始めたのだが、十首毎にテーマを決めて取り組む短歌は、結構楽しいものだった。 短歌を詠んでいて他の参加者の作品も鑑賞できたのだが、そのなかでひとつ、 読んでいて私の目から涙が溢れて止まらなくなる、そのような作品があった。 短歌の世界の深さに驚くと共に、私にはこのような歌は詠むことはできないことを確信した。 この、約一ヶ月の間、私はこの世界で素晴らしい経験をした。 でも、もう光の国へ帰らなければならない。 私が題詠2009に来ることは無いと思う。 地球のみんな、ありがとう。 次の十首、テーマは「さよなら」。 〜第十章 THANKS〜 091:渇(陸王) たけくらべして咽喉までと過ぎにし日 一葉ひとり渇き癒せず 092:生い立ち(陸王) 視界から離れた君の生い立ちをいつか聞くこと雲に託さむ 093:周(陸王) 周到に悲と喜のことばくらぶれば 哀しくなった、「さよなら、あなた」 094:沈黙(陸王) 沈黙の袋に涙半分と希望を詰めてメリ☆クリスマス 095:しっぽ(陸王) 銀色の「しっぽ」裸足で追い駆けて硝子の靴の残る子(ね)の刻 096:複(陸王) 落としても投げて捨てても叩いても割れないように複層にする 097:訴(陸王) 訴えるその目がぼくをひきとめるだからかいかえるのはまだ先 098:地下(陸王) ただ一度 一緒に行った地下街は思い出すため回り道して 099:勇(陸王) 吾のため義勇に散りしあのひとに のこりの齢を想ひ暮れぬる 100:おやすみ(陸王) 貴方には弟たちがいるのよと母の隣りで聞いたおやすみ 完走報告(陸王) 10/20/2008 00:13:29 私の名前は、陸王(りくお)。 M78星雲「光の国」から、地球の平和を守るためにやって来た。 地球上における陸王という名前は、この借りているブログの管理人のDILIくんが、親切にも付けてくれたものだ。 なんだか、予告編で大層な命名理由が書かれていたが、ほんとは思いつきで、「001:おはよう」を詠むために「りくお」にしたのだそうだ。 宇宙人の考えることは良く解らないw この私、題詠Blog2008に参加するため、地球上で人間の姿を借りてしばらく滞在していた。 そしてついに、完走を果たすことができた。 バンザーイ、バンザーイ! ヤッター ヤッター ヤッターマン、は局が違う。 思い起こせば40年前、かつて地球に来た時は一週間のうち3分間働いていれば良かった。 それがどうだろう、今回は短歌を百首詠むまで帰るなという、いわば2年分の仕事を一ヶ月間でしたことになるのだ。 おかげで、かなり疲労が蓄積している。 早く星に帰って、温かいマグマ風呂に浸かって百まで数えたいものだ。 地球での生活は楽しかった。 また来たいのだが、2万才の体が言うことをきかない。 てことで、来年はもう、題詠Blog2009に来ることは無いだろう。 さらばだ。 でも、来年になれば、弟が帰ってくるかも(笑) 〜あとがき〜 10/21/2008 22:00:00 陸王が帰ったあと なんか、嵐のような一ヶ月でした。 この期間、私にとって、短歌を勉強する良い機会になりました。 私が短歌と出会ったのは、ネットの中でした。 のーずのーず・のさかさんのブログ http://no123.blog86.fc2.com/ ↑ 厳しい師匠です(笑) 私のブログにおいては、テーマに沿ってシリーズ記事を書くことが良くありますが、短歌はたしかシリーズ第一段だったと思います。 そのシリーズが終わったので、短歌は詠むことも披露することもあまりありませんでした。 そのような私が「題詠シリーズ」を始めることになったきっかけは、はっぱさんのブログのコメント欄でした。 なんとなくな一日・「過去のカラダ」 http://blog.livedoor.jp/green_leaf0411/archives/51381243.html 「カラダ」を「カ」と「ラダ」で分断したものを入れて文を作るというものです。 私にはこれがどうしてもできませんでした。 そして、夏が過ぎて、そのことは忘れかけていた頃、ほきいぬさんがこのお題で歌を詠んだのでした。 カラフル★ダイアリーズ・「今日の短歌」 http://blog.livedoor.jp/hokiinu/archives/65081776.html 短歌って、面白い世界なんだな、 私もこのお題を詠めるようになりたいな、 と思ったのです。 てなわけで、陸王が短歌の勉強をしているのを横で見て、門前の小僧をしていたのです。 このシリーズ、「さよなら」では終わらせませんw 101:カ、ラダ(DILI) おやすみのことば「クヒゼカ、ラダイヌ」で 分けたワインのうわあと溢れ